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yahooの経済ニュースを見ていたら「瀕死のエルピーダに残された『3つの道』」という記事。 雑誌プレジデントの記事のようです。 DRAMメーカーであるエルピーダメモリは4月までに1,700億円超の資金が必要だが自力返済は困難な状況にあるということを述べた上で、生き残るには3つの選択肢しかない---という内容です。

 ところで、エルピーダは米国の半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーとの提携協議をすすめていたのは新聞報道でみなさんもご存知でしょう。 けれどマイクロンのCEOが数日前に飛行機事故で亡くなってしまいました。  「エルピーダとの件はコメントできない」などと読売新聞の取材にマイクロンの広報担当者は答えたそうですが、その提携協議のゆくえはその後何も報道されていないようですね。

 マイクロンにとっては潤沢な資金があれば案外ラッキーなことかもしれませんね。 エルピーダの経営権を握ってどんどんリストラしてエルピーダ+マイクロンの工場群のうち採算の悪いところを処分してリストラして、エルピーダの市場を実質的にマイクロンのものにしていけるという意味で。

 エルピーダとマイクロンは業務提携の協議となっていますが、要はカネを出してくれということであって、生産上の合理化効果をお互いに・・・ということではないように思います。 想像ではありますが、エルピーダとマイクロンとでは製造装置のメーカーがちがう=それぞれの製造装置にあう材料も異なる=材料メーカーも別ということでしょうから、自動車のように共通のプラットホームにして生産合理化していく---というようなことは、半導体製造においては困難なのではないかなあ。

 したがって、マイクロンがエルピーダを救うということはエルピーダの市場シェアをマイクロンが買い取ることと同義であろうと想像します。 エルピーダにとってはかなり厳しい条件マイクロンから突きつけられることになるのではなかろうか。

 私が半導体業界のアナリストをやっていたとき、私は半導体や半導体製造装置関係の学会員でした。 私のアナリスト・レポートの材料は、たぶんどの証券会社のアナリストレポートよりも技術面の説明がくわしかったのはそのためです。 狙いを定めたメーカーの技術者の講演がおわったあと、まっさきに話かければ率直にいろんな話をしてもらえます。 その会社が製造につかっている半導体製造装置メーカーについてどんな評価をしているか、他社の半導体メーカーの技術をどうみているか、自社の弱点はなにか---など。 技術者たちはほとんどみなお友達どうしですから、どこの半導体メーカーでも製造装置メーカーでも技術者を紹介してもらえます (でももう今はだめかもね。 なんせSのONY社の技術者が『そうした取材に応ずるべからずというお達しが研究所にでたよ』なんて)。 

 メーカー本社の広報担当者は確実に技術の素人ですから、彼らが話してくれる技術評価なんていいかげんで、ほとんどあてになりませんでしたよね。 そんな状況で証券アナリストはレポート書いて、ファンドマネージャーは投資評価して、投資家は投信を買うんですから、世の中わけわかりませんね。 

 私といっしょに学会で顔をあわせる半導体製造装置メーカーの広報担当者がひとりいました。 この人が唯一、半導体技術の評価が語れる広報マンでした。 自社内では情報とりにくいから学会発表で自分の会社の状況を把握するんだって。 技術認識は私とちかいものがあったと思うのですが、彼はよく私のアナリスト・レポートに文句をつけてきましたね。 「そんなこと書いてくれちゃ、困るんだよね!!」って。 電話でけっこうケンカしたあなた、お元気ですか? 

 そんな取材で知ったことは、日本で有名なあるメーカーの半導体製造装置(回路焼付けの機械)メーカーは半導体の生産技術者には案外不評であったこと。 制振(振動を抑制する)のために機械自体を重くしてるんだけど、そのせいで作業速度は遅いし、エネルギー消費は大きいし、なにしろデカすぎ!! いまもその会社は世界を代表するメーカーですが、そうあるためにはかなりの政治力を発揮していたんだろうなって思わせられました。 私の恩師のいう「あの人は海洋力学者ではなくて海洋政治力学者だったんですね」の業界版だと思いました。 俺って何の話をしようとしていたんかな・・・・・・・

 プレジデント誌はエルピーダに3つの生き残り策を提示しています。①NAND型フラッシュメモリを製造する会社との合併でトータルソリューションを提供する、 ②台湾への本社移転で世界のパソコンボードの生産地に近づくとともに税制のメリットを享受、 ③営業・マーケティングの力の強化---です。 どれも説得性に欠ける案ですが、3つのなかで選ぶとすれば②かなあ。 でも移転するだけの資金とお金はあるかな? 私は台湾半導体メーカーあるいは台湾のパソコンメーカーの資金援助でエルピーダは生き伸びるものの、いずれその台湾メーカーに吸収されるあるいは傘下にはいる---と妄想するんだけど。 
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【2012/02/06 23:26】 | 思いつくまま的日記
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